軟骨を含んだ軟部組織が伸びただけ。ほんとうに身長が伸びたわけではない
ひとむかし前に、「ぶら下がり器具によって背が伸びる回」と話題になったことがあります。今でも、この説を信して実行している人もいるようです。また、背中や首を伸ばすヨガによって背が伸びる、と考えている人もいます。
結論をいえば、ぶら下がったり、ヨガをしても背は伸びません。
でも、実際に「ぶら下がったあとは、背が1~2cm伸びた気がする」という人もいるでしょう。それは、背が伸びたのではなく、骨と骨の間にある「軟部組織」が膨張したために出た結果にすぎないのです。
背骨には、骨と骨の問に軟骨を含んだ軟部組織があります。この一つひとつは、伸びたり縮んだりしています。朝、昼、夜とぶら下がっていると、この部分の縮むひまがなくなり、背が高くなったように思えるのです。ほんとうの意味で、背が伸びたわけではありません。
また人の背は、朝は高く、夜は低くなる傾向があり、1~2cmほど違います。これも軟部組織のしわざ。寝ている間に軟部組織が伸び、昼に動いていると軟部組織が縮むので、夜は朝よリも背が低く計測されるというわけです。
背を仲ばすなら、「からかを思いっきリ動かす」ほうが、よっぽど有効です。
適度な運動は、子どもの身長の増加には欠かせない、大切なもの。運動自体が、成長ホルモンの分泌を促し、熟睡を誘い、睡眠中の成長ホルモン分泌をも促します。さらに、運動の適度な刺激が骨を強くし、食欲も促進します。
運動不足になると、食欲が出にくく、寝付きが悪くなることもあります。その結果、朝起きられず、朝食をとらなくなる。それがからだや頭の働きを鈍くし、また運動不足の一日をすごす、という悪循環におちいることもあります。
運動をすると、食欲が増し、熟睡できて、朝もスッキリと目覚める。朝食をしっかりと食べることができ、よい形で一日をスタートできます。運動ひとって、こんなにも日常生活に差が生じることもあるのです。
運動といっても、何も特別なスポーツをする必要はありません。「鬼ごっこ」や「キャッチボール」など、外でのびのびと、からだを動かす遊びで十分なのです。
平日はもちろん、休日など時間があるときは、外で遊ぶ習慣をつけてみてはいかがでしょう。